オフショア開発の最新の動向とは?
最近よく聞くオフショア開発ですが、オフショア開発とはどのようなものなのでしょうか?
本記事では、オフショア開発の最新の動向から、オフショア開発の今後の動きについて詳しく説明していきます。
オフショア開発について興味のある人、オフショア開発の動向や今後の動きを知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
オフショア開発とは?
オフショア開発とは、詳しくはどのようなものなのでしょうか?
ここでは、オフショア開発の概要と、オフショア開発が注目されている理由を説明していきます。
オフショア開発の概要
オフショア開発とは、主にソフトウェアやWebシステム、アプリケーションなどの開発を海外の企業やリソースを活用することでおこなう委託開発の一つです。
開発コストは、人件費の割合が大きいため、日本国内よりも人件費の安い海外に委託することで、大幅なコスト削減が期待できます。
日本においては、コスト面やリソース面からアジアを中心にオフショア開発が進んでいます。
オフショア開発が注目されている背景
日常生活と切っても切り離せないITですが、IT技術の普及や進歩により、日本国内におけるIT人材の需要は高まってきています。
一方で、高まる需要にITリソースの供給が追いつかず、人材不足とコストの高騰が課題となっています。
この解決方法の一つとして、高度IT人材を多く擁しているアジア諸国を中心としたオフショア開発が注目されています。
また、オフショア開発国の技術力の向上や、ノウハウの蓄積による成熟化が進んできていることもオフショア開発が注目されている一つの理由です。
例えば、ベトナムでは、AIやloT、ブロックチェーン、VRなどの先端技術の開発も増えてきており、日本向けだけでなく欧米向けに先端技術を提供している開発会社も登場しています。
(https://pixabay.com/photos/software-development-guest-post-4165307/)
オフショア開発で得られる4つのメリット
オフショア開発が注目されているのは、開発拠点を海外に移す困難を上回るメリットが得られる からです。
ここでは、オフショア開発で得られる4つのメリットを紹介します。
コスト削減
開発コストの中でも、人件費は大きな割合を占めます。
日本国内より人件費の安い海外に委託して行うことで、大幅なコスト削減が見込めます。
Webシステムやアプリケーションの開発には世界中でほとんど同様の技術が使われており、人件費が安いからといって、エンジニアのスキルは日本と変わりません。
日本国内のエンジニアの人件費が高騰している今、オフショア開発はコスト削減の有効な手段といえます。
人手不足の解消
日本国内においては、IT人材の不足が深刻化しています。
IT人材の需要と供給は以下のようになっています。
【参照:経済産業省「IT人材育成の状況等について」】
上記の表のように、IT人材の供給は2019年がピークなのに対して、需要はこれからも伸び続ける予想です。
日本は世界93カ国の内、IT技術者数は世界第4位ですが、増加率でみると第33位と低迷しています。
世界のIT人材増加率調査(ヒューマンソリシア)
オフショア開発の委託先で多いアジア諸国では、少子化が進む日本に比べて若いIT人材が増えており、これから更に拡大することが予想されるIT人材不足の解消に役立ちます。
市場投入時間の短縮
開発プロセスにオフショア人材を多く配置することで、開発のスピードが速くなり、製品の市場投入までの時間の短縮が可能です。
国内で一般的な募集をおこなってもIT人材が不足しており、優秀な人材を確保するためには高い報酬を支払う必要があります。
そのため、市場の投入時間を短縮するには多大なコストを掛ける必要があり、事業として成り立たない可能性が高くなります。
しかし、海外の場合は物価が安い国を選ぶことで、低コストで優秀な専門知識やスキルを持った 人材を調達でき、市場投入時間の短縮につながります。
市場投入時間の短縮は、新規製品開発案件や新テクノロジー開発プロジェクトで非常に重要です。
多種多様な業種にビジネスの拡大を目指している企業には、大きな役割を果たすことになります。
ラボ型開発を選択できる
ラボ型開発とは、オフショア開発の一種で、開発会社側が専用のチームを編成して、一定期間 (半年間〜1年間が一般的)依頼者側から指示を受けながら開発していくことです。
依頼者側は、開発会社側のプロジェクトマネージャーやブリッジSEとやり取りする役目があることが特徴です。
契約期間内であれば、プロジェクトの内容や、進捗状況に応じた変更も可能です。
なぜ海外でラボ型開発が選ばれ、国内でおこなうことが難しいのか?
その理由として、エンジニアの採用方法が異なるからです。
一般的に海外では、ジョブ型雇用がメインとなっており、スキルの高いエンジニアがしっかりと評価されています。
しかし、日本の場合は、年功序列や終身雇用など、開発会社でも日本型雇用が採用されており、 スキルがあるか見極めることが難しくなります。
ラボ型開発をおこなう場合、高いスキルと専門知識を持った人材が必要となるので、海外で採用する企業が多くあります。
ラボ型開発のメリットをまとめると以下になります。
- 一定期間エンジニアを確保できる
- 国内のエンジニアよりも人件費を抑えられる
- 仕様変更や見積調整が不要
- システム開発のノウハウを蓄積しやすい
(https://cdn.pixabay.com/photo/2016/10/09/08/32/digital-marketing-1725340_1280.jpg)
オフショア開発の最新の動向
近年、開発技術の向上や世界情勢の変化などで、オフショア開発の動向も変化しつつあります。
ここでは、オフショア開発の最新の動向を紹介します。
オフショア開発の費用
オフショア開発の大きなメリットは、オフショア開発費用の多くを占める人件費を削減できることです。
かつては中国がオフショア開発の主な発注先でした。
しかし、中国経済の発展により、大きなメリットである人件費が高くなっています。
そこで、発注先が徐々に東南アジアに変わりはじめ、現在では発注先の東南アジア諸国がメインになっています。
主な発注先の国別の人月単価は以下です。
| 人月単価(万円 | プログラマー | シニアエンジニア | ブリッジSE | PM |
| 中国 | 42.09 | 52.06 | 84.78 | 85.77 |
| ベトナム | 31.73 | 39.88 | 51.34 | 57.94 |
| フィリピン | 36.25 | 49.63 | 71.07 | 65.83 |
| ミャンマー | 24.47 | 37.89 | 48.59 | 62.81 |
| バングラディッシュ | 29.64 | 39.64 | 69.64 | 46.07 |
| インド | 34.72 | 51.56 | 67.97 | 83.90 |
【参照:オフショア開発白書(2022年度版)】
オフショア開発で人気の国
オフショア開発の発注先の人気は東南アジア諸国ですが、具体的にはどの国が人気なのでしょうか?
最新のオフショア開発検討先の国別割合は以下になります。
【参照:オフショア開発白書(2022年度版)】
上記の表のように、発注先としてはベトナムの人気が高いです。
理由としては、親日国であること、勤勉な国民性、地理的な近さ、単価の安さが揃っていることが挙げられます。
また、基幹システム開発、先端テック系やPKG開発にも対応できる企業が増えたこともベトナムの人気が高い理由です。
オフショア開発のトレンド
オフショア開発の大きな目的は経費削減でしたが、最近ではIT人材の確保の目的も増えてきています。
コスト削減が目的の場合、人件費と人材の質の高さのバランスの取れたベトナムを選択するのがトレンドです。
IT人材確保が目的の場合、以前よりオフショア開発の発注先として選ばれてきたことで優秀な人材が揃っている上、人口が多く、IT人材の確保がしやすい中国やインドが選ばれることが多く、目的や案件によって発注先の国を選ぶ傾向にあります。
(https://unsplash.com/ja/@dawson2406)
オフショア開発の今後の動き
これまでオフショア開発といえば目的の多くが経費削減でしたが、最近では、日本国内のIT人材不足の深刻化により、IT人材確保の目的も多くなってきています。
そのため、オフショア開発のトレンドも変化しつつあります。
ここでは、オフショア開発の今後の動きについて説明していきます。
今後、オフショア開発を検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。
これから注目すべき国
この先、オフショア開発で注目の国には、以下の3カ国が有望です。
- フィリピン
- バングラディッシュ
- ミャンマー
この国はポストベトナムとも言われており、現在人気のベトナムを脅かす存在です。
現時点では、ベトナムに比べて人件費が安い傾向にありますが、オフショア開発の歴史が浅く人材の質がベトナムに比べ劣るため、ベトナムには追いついていません。
しかし、これから経験や実績を積むことで、コスト削減の目的としてベトナムを脅かす存在になっ ていきます。
国ではなく都市単位で考える
ここまで、オフショア開発で人気の場所を国単位で紹介してきましたが、今後は都市単位で選ぶようになることが考えられます。
例えば、日本でも東京と地方では、人件費や発展している産業も違うように、海外でも都市によって状況が異なります。
実際に人気のベトナムでは、ハノイには日本をターゲットにしている企業が多く、ホーチミンには欧米をターゲットとしている企業が多く存在します。
そのため、今後オフショア開発の発注先は国単位ではなく、都市単位での選択に移っていくと考えられます。
まとめ
本記事では、オフショア開発の最新の動向と今後の動きについて解説してきました。
オフショア開発についてまとめると以下になります。
- オフショア開発の目的は「人件費削減」と「IT人材の確保」
- オフショア開発には大きく4つのメリットがある
- 近年、オフショア開発先で人気の国はベトナム
- オフショア開発の今後注目の国はフィリピン、バングラディッシュ、ミャンマー
- 国単位ではなく、都市単位の選び方への移行の可能性がある
この先、日本のIT人材不足が深刻化することから考えると、これからもオフショア開発は更に進みます。
コードテキスト
Sample code Sample code Sample code Sample code Sample code Sample code Sample code Sample code Sample code Sample
code Sample code
def to_hex(r, g, b)
[r, g, b].inject('#') do |hex, n|
hex + n.to_s(16).rjust(2, '0')
end
end
